「日本のおっぱい」乳がんダイアリー

2011年乳がんになりました。

抗がん剤治療七不思議の一

いつもだったら、こんなに横になっていると、持病の腰痛がヒドくなるのに、副作用で苦しんでいると時は、どんなに寝ていても、腰が痛くないのはなぜ?

タキソール一回目と二回目の大騒動

西洋イチイの生薬、タキソール。二回目の点滴は6月9日。2日前でした。一回目は、以前書いたように誕生日。初めての薬でどうなることか、と緊張するヒマもなく、実は治療日をはさんで、夫が緊急手術していました。去年から、胃の調子がおかしいことを訴えてい…

主治医にしかられた‥

四回目のEC治療(4月28日)が終わって、先週勇気を出して主治医に相談の電話をしました。「5月26日にどうしても、抜けられないイベントがあるんです。今回は初めて吐き気もあったし、副作用がきつかったので、19日の治療を受けると26日の体調に自信がないん…

バースデーギフト

「お誕生日、おめでとうございます」と主治医。5月19日の五回目の、そして初めてのタキソールの治療日は、私の誕生日でした。 「電子カルテに、誕生日アイコンが点滅するんですよ。いい日になるといいですねえ。」 この日は、通院治療センターの看護士も、カ…

明日最後のEC治療

明日は、久しぶりの抗がん剤治療の日です。やっぱり、少し気が重い。せっかく、今日まで元気だったのに‥(涙)ブログ愛読者の間で人気急上昇の「魔女医」。「どんな人?」って言われたので、「はい、こんな人」。

癌細胞って、なかなか知能犯?

昨日4月25日、我が家の方面では、大きな雹(ひょう)が降りました。ちょうど、昼頃運転して都内に向かおうとしていた時だったので、車のボンネットに氷の粒があたっては砕け、あたっては砕けしてバラバラとガラスのような音がしました。運転しながら、この二…

中間テスト発表

「よく頑張りましたね。」と主治医のお褒めの言葉でした。PET検査の結果は、抗がん剤三回投与の結果、左胸の31mmの腫瘍は14mmに縮小し、左わき下のリンパ腺の腫瘍にいたっては、「不明瞭化」(見えないということは、無くなったということとは違うのでしょう…

PET検査の怪

昨日4月19日は、PET/CTと超音波の検査でした。「送ってくれない?」と頼むと、いつも忙しがっている夫が二つ返事で前日「あ、明日休みとるから。」と言ってくれました。これが常道というものでしょう。何せ、妻ががんなんですから。PET/CTといっても、病院に…

トルコの井戸端会議

4月8日に成田を出発。12時間ノンストップでイスタンブールに到着。雨。ホテルにチェックイン後、空港に迎えに来てくれた友人夫妻と近くの老舗レストラン、Haci Baba(ハジババ)で食事。半年ぶりの本格的トルコ料理に舌鼓を打ちながら、話題は、震災のこと原…

ただいまー!

4月16日、おとといの土曜日、無事にイスタンブールから帰ってきました。大震災、原発事故のせいで、往復とも飛行機が空いていて、楽ちんで横になって旅行が出来ました。もし、席がぎゅうぎゅうのようだったら、水戸黄門の印籠ならぬ「私、病気なので、横にな…

四回目の治療はパス!

思わず満面の笑顔になってしまいます。「四回目なし。」来週4月8日から一週間、仕事でトルコに行くことは、病気が見つかる前から決まっていて、その日程は最初から主治医と相談していました。一、二回目までの様子だと治療から一週間を過ぎれば本調子、のは…

三回目治療と大震災

3月10日に三回目の治療を難なく終えた翌日が、大地震でした。 治療の翌日はいつも比較的元気なので、午前中に急ぎの仕事を終わらせて、「少しお昼寝‥」と横になっていたら、みしみしと不気味な波動が押し寄せてきました。 いつもはのんきに構えている、同居…

魔法のことば

「男の方って遠慮があるのかもしれないわね。」最初の病院から、医療情報提供書をもらったものの、これから先セカンドオピニオンを含めて、どのように考えていったらいいのかしら、と途方にくれた私は、一年も暮れようというある夜、中学校からの同級生で女…

四ヶ月からのカウントダウン

「がん」という病名を告げられる時に、よく「目の前が真っ白になりました」という言葉が使われます。私が「乳がん」と告げられた時は、実際にはどんな顔をしていたのでしょう?「ああ、今度は避けられなかった‥」と思った直後、頭が勝手に、知っている人の中…

3cmの攻防

最初の診断では腫瘍は3.1cm。この3cmというが、ちょうど治療の境界線なのだそうです。一つは、乳房を全摘出するか、部分削除(いわゆる「温存」)するかの境界。もう一つは、手術前に抗がん剤治療を受けるか、手術後に抗がん剤治療を受けるか、の境界です。…

第二回目の「化学治療」も無事終了

昨日17日は、三週間ぶりの「抗がん剤治療」に行って来ました。「癌」っていう病名も嫌だけど、「抗がん剤」というネーミングは最悪です。この名前に嫌悪感を抱く人も多くて、知らない人や始めての人は「恐怖心」さえ感じます。「がん」に「抗う」「薬剤」な…

「乳がん」、どうしてわかるの?

乳がんの最初は、「触診」または「マンモグラフィ」「超音波(エコー)」などで見つかります。それから、まずは見つかった「しこり」が「悪性腫瘍」かどうかの検査をします。検査は、お医者がエコーで患部の画像を見ながら、ここだ!という部分に二種類の針…

四谷怪談じゃあ、ないんだ

イメージとしては、昔見た歌舞伎の「四谷怪談」のオイワさんのように、くしけずった途端、バサーっと頭の毛の半分くらいが下に落ちる、と思っていました。「脱毛」です。準備の悪い私にしてはめづらしくこれだけはと、早めに妹が持っていたウィグを借り受け…

「酔いがさめたら、うちへ帰ろう」

病気がわかったのが12月20日なので、クリスマスも年末年始もあったもんじゃありませんでした。の一方で、半ば虚礼、義理化していた(それも、誰に頼まれた訳でもなく、自分で勝手に作っていた)年中行事が一掃された爽やかさもありました。大切なものって、…

大雪の中を歩くのと似ているかも?

大雪のアメリカ、ウィスコンシンの息子から電話。全州で、学校閉鎖。家で来年度の編入のための願書を仕上げているらしい。息子「今日の具合は、どお?」 私「うーん、気分は悪くないんだけど。白血球が下がっているってことかしらね。雲の上を歩いているとい…

でたー!副作用の伏兵

英語と日本語では、見事に印象の違うモノがあります。これも。Enema=浣腸!(英語は何て、優雅なスペルなのでしょう。)「便秘」。第一回の点滴の27日から昨日まで、処方してもらった下剤を飲んでいたのにも関わらず、五日間お通じがなし。 「案外に、これが…

「つわり」おこらず

幸いなことに、2日目の今日になっても「つわり」に似た「吐き気」はありませんでした。副作用らしいものは、昨晩10時頃から、腕、肩などにしびれが出始めました。布団に入って静かにしていると、まるで薬の粒がぽーんとお腹のある一点に落ちたような感覚が起…

ある時は「癌よりこわい副作用」

「抗がん剤」というと、必ず「副作用」がセットで付いてくる。それを耐えるのが、とても大変だと、お医者も、看護士さんも事前に、これでもか、これでもかと、説明してくれた。「EC治療」の副作用の特徴は、「つわり」。いや、「吐き気と嘔吐」。それ程、「…

一回目の抗がん剤治療、無事終了

昨日1月25日、どきどきの初体験「抗がん剤治療」の一回目が終わりました。治療を受けることになった埼玉医大国際医療センターの乳がんの治療スタンダードに従って、「EC療法」と「ドキタキセル」を、それぞれ三週間おきに4回づつ、点滴で投与します。全部で8…

セカンドオピニオンはどうする?

「乳がんが見つかった」と報告すると、妹も、両親も友人もすぐ一様に「セカンドオピニオンはどこに行くの?」と言いました。「だってまだ、ファーストオピニオンもないのよ。」「乳がんだってことで十分でしょ?」 「でも、リンパや遠隔転移があるかもしれな…

怖ーい怖ーい検査 その2

昨年は乳がん告知の翌日から、「年末休みに入らないうちに」というお医者の考慮で、乳房MRIとPETを連ちゃん。どちらも初めての私は、「どうせなら、一日ですませてください。」と言ってお医者に苦笑されました。 「別々の造影剤を投入するので、無理。」恐怖…

太極拳で「気を流す」

1月23日の日曜日は、月二回の「太極拳教室」の日。家近くの高麗川縁にあるオーガニックレストラン「アリサンカフェ」の二階のスタジオで、「マタニティ気功」でも評判の奥村かをる先生が講師。「自分に入り込んじゃ、ダメですよ。気は宇宙から取り入れて、ま…

怖ーい怖ーい検査 その1

何せ痛かった。マンモグラフィーです。もともとが、乳腺の腫れと痛みがあるので受診したのに、その部分を二枚の頑丈な板で、文字通り「板挟み」にして、縦と横と右と左と四枚も撮影しなければならない。検査技師は、私のカラダの位置を決めて、板でぎゅーっ…

犬にまで噛まれた...!

乳癌とわかったその夕方。仕事のパートナーでもあり、友人でもある書家と仕事の電話。「検査どうだった?」一瞬息を呑んでから、「乳がんだったの。」気持ちが辛くて自分では病名を口にすることができないかもしれない、と思っていたので、はっきりくっきり…

病名が悪い?って

3年前にごく早期の1cmの乳がんが見つかり、さっさと手術してしまった実妹が、告知された時に「癌」っていう病名が悪いわよね、と言っていて、「なるほど、そんなものかなあ」と思ったものでした。 今回も「浸潤性の腫瘍」と言われた時、「癌じゃないんですね…