「日本のおっぱい」乳がんダイアリー

2011年乳がんになりました。

2011-01-01から1年間の記事一覧

この頃の私です

手術から、いつの間にか4ヶ月が経ちました。最初は、水平に上げるのさえやっとこさだった左腕も、今では前には垂直まで上がります。(横から垂直は、もう少し。)二週間程前に長袖のTシャツを着ることができるようになって、自分一人で達成感にひたって、俵…

「標準治療」とは…

一人でセカンドオピニオンを聞きに行くのが心細かったのかもしれません。用もないのに、車に大きな犬を二頭も乗せて、S医大病院に行きました。診察室に通されると、「お一人ですか?」と聞かれて、自分が透き通った薄っぺらな何者かのような気がして、寂しか…

セカンドオピニオン、予約OK。

どこの病院がいいかって?それはたぶん、「勘」と「縁」に頼るしかありません(苦笑)。高名なブランド病院は、ネット上で「セカンドオピニオン外来は、大変込み合っていますので、予約に時間がかかります」と一見さんには、ハナから門前払いのオーラを出し…

セカンドオピニオンったって、いったい、どこへ行くの?

一月に話しは戻ります。年末年始を挟んだ一週間のことです。結局、セカンドオピニオンは、二つ聞きに行きました。どこに行くかをどうやって決めるか?誰もが、一度は初めての経験。大海原にポンといきなり放り出されて、行き先は自由に決めなさい、と言われ…

絶滅危惧種??(いえ、失礼)

大型の台風15号が首都圏を直撃した9月21日に、都心、皇居近くの循環器科の主治医を訪ねました。乳がんの発見、抗がん剤治療中、ずっと受診していなかったので約10ヶ月ぶり。3年程前から血圧が高くて、お薬をもらっていたのです。よくよく考えてみたら、地下…

抗がん剤治療七不思議の五

「抗がん剤」を敵視する人も、案外と多い。けど、もし将来、副作用がなくなったら?反抗がん剤派が減るかもしれない。

再び、魔女医登場

「全摘って、そうよ。あなたの場合、予後の心配がなくて、正解だったんじゃない?」 手術後病室から魔女医に電話。「でも、抗がん剤でガンは小さくなってるし、リンパ節の転移は画像では見えなくなってるし、主治医と最後にまた、『温存がいいですか?全摘に…

「日は薬」

今日で、手術からちょうど四週間がたちました。あっと言う間だったような、そうでないような…手術の直後は、立つことできない、寝返りがうてない、手術した方の左腕がほとんど上がらない。手術の傷跡は痛い。これから、私の身体はいったいどうなってしまうの…

拝啓 木立玲子様、

昨日(9月6日)、手術後初めての執刀医の診断があり、摘出した組織の病理の結果がわかりました。手術は、無事に終わり、眼に見える悪い部分は切除されたことが伝えられました。ガンは「治癒」ということがないので、まずは一区切り、というところでしょうか…

乳がんがいっぱい

巷で言われていることですが、乳がん患者はうなぎ上りに増えているそうです。今や日本に住む女の人の20人に一人は乳がん経験者なんだとか。米国では、8人に一人が乳がんにかかっているなんて、世界的に「石を投げれば、乳がん患者にあたる」です。「私、乳が…

抗がん剤治療七不思議の四

「副作用がきつい」と言うと、「それは、薬が効いてるってことよ」と言う人がいる。それって、ホント?

いつの間にやら

夏が一足飛びに過ぎていったような感じがします。前回の記事からこの間の二ヶ月間に、タキソール治療が二回があり、そして手術も終わり、何だか変な言い方からもしれませんが、「気が抜けました。」8月15日に手術だったので、今日でちょうど3週間が経ちます。…

抗がん剤治療七不思議の三

「癌と戦う」ってよく言うけど、「抗がん剤と戦っている」ような気がしてしまうのは、なぜ?

「大切なことは、たいがい犬から教わった」

10才になる我が家の「とってもゴールデン」な雑種犬も、癌を持っています。一年程前にお腹を触っていたら、ピンポン大のしこりが私の手に当たりました。早速、主治医に相談。触診で「まあ、癌でしょう。」とあっさり。主治医は、往診が中心の獣医さん。小さ…

「Lost in translation」

乳がんは、「乳腺外科」とか「乳腺腫瘍科」といった専門で診てもらいます。当然、待合室にいる患者は、全員乳がん(か、その疑いがある人)で、女です。(実際には、男性の乳がんも1%いるそうですが。)ほとんどの人が、一人で来ています。1月に病名を知ら…

抗がん剤治療七不思議の二

味覚障害で、食欲はないのに、体重が減らないのはなぜ?

副作用の教科書

抗がん剤治療が通院で出来るようになった今日この頃、何でもお医者は、患者の副作用について正確に把握するのが難しくなってきた、とどこかに書いてありました。今回のタキソール治療二回目の私の副作用は、そんなお医者のための教科書のようにきれいにまと…

抗がん剤治療七不思議の一

いつもだったら、こんなに横になっていると、持病の腰痛がヒドくなるのに、副作用で苦しんでいると時は、どんなに寝ていても、腰が痛くないのはなぜ?

タキソール一回目と二回目の大騒動

西洋イチイの生薬、タキソール。二回目の点滴は6月9日。2日前でした。一回目は、以前書いたように誕生日。初めての薬でどうなることか、と緊張するヒマもなく、実は治療日をはさんで、夫が緊急手術していました。去年から、胃の調子がおかしいことを訴えてい…

主治医にしかられた‥

四回目のEC治療(4月28日)が終わって、先週勇気を出して主治医に相談の電話をしました。「5月26日にどうしても、抜けられないイベントがあるんです。今回は初めて吐き気もあったし、副作用がきつかったので、19日の治療を受けると26日の体調に自信がないん…

バースデーギフト

「お誕生日、おめでとうございます」と主治医。5月19日の五回目の、そして初めてのタキソールの治療日は、私の誕生日でした。 「電子カルテに、誕生日アイコンが点滅するんですよ。いい日になるといいですねえ。」 この日は、通院治療センターの看護士も、カ…

明日最後のEC治療

明日は、久しぶりの抗がん剤治療の日です。やっぱり、少し気が重い。せっかく、今日まで元気だったのに‥(涙)ブログ愛読者の間で人気急上昇の「魔女医」。「どんな人?」って言われたので、「はい、こんな人」。

癌細胞って、なかなか知能犯?

昨日4月25日、我が家の方面では、大きな雹(ひょう)が降りました。ちょうど、昼頃運転して都内に向かおうとしていた時だったので、車のボンネットに氷の粒があたっては砕け、あたっては砕けしてバラバラとガラスのような音がしました。運転しながら、この二…

中間テスト発表

「よく頑張りましたね。」と主治医のお褒めの言葉でした。PET検査の結果は、抗がん剤三回投与の結果、左胸の31mmの腫瘍は14mmに縮小し、左わき下のリンパ腺の腫瘍にいたっては、「不明瞭化」(見えないということは、無くなったということとは違うのでしょう…

PET検査の怪

昨日4月19日は、PET/CTと超音波の検査でした。「送ってくれない?」と頼むと、いつも忙しがっている夫が二つ返事で前日「あ、明日休みとるから。」と言ってくれました。これが常道というものでしょう。何せ、妻ががんなんですから。PET/CTといっても、病院に…

トルコの井戸端会議

4月8日に成田を出発。12時間ノンストップでイスタンブールに到着。雨。ホテルにチェックイン後、空港に迎えに来てくれた友人夫妻と近くの老舗レストラン、Haci Baba(ハジババ)で食事。半年ぶりの本格的トルコ料理に舌鼓を打ちながら、話題は、震災のこと原…

ただいまー!

4月16日、おとといの土曜日、無事にイスタンブールから帰ってきました。大震災、原発事故のせいで、往復とも飛行機が空いていて、楽ちんで横になって旅行が出来ました。もし、席がぎゅうぎゅうのようだったら、水戸黄門の印籠ならぬ「私、病気なので、横にな…

四回目の治療はパス!

思わず満面の笑顔になってしまいます。「四回目なし。」来週4月8日から一週間、仕事でトルコに行くことは、病気が見つかる前から決まっていて、その日程は最初から主治医と相談していました。一、二回目までの様子だと治療から一週間を過ぎれば本調子、のは…

三回目治療と大震災

3月10日に三回目の治療を難なく終えた翌日が、大地震でした。 治療の翌日はいつも比較的元気なので、午前中に急ぎの仕事を終わらせて、「少しお昼寝‥」と横になっていたら、みしみしと不気味な波動が押し寄せてきました。 いつもはのんきに構えている、同居…

魔法のことば

「男の方って遠慮があるのかもしれないわね。」最初の病院から、医療情報提供書をもらったものの、これから先セカンドオピニオンを含めて、どのように考えていったらいいのかしら、と途方にくれた私は、一年も暮れようというある夜、中学校からの同級生で女…