「日本のおっぱい」乳がんダイアリー

2011年乳がんになりました。

セカンドオピニオンったって、いったい、どこへ行くの?

一月に話しは戻ります。年末年始を挟んだ一週間のことです。

結局、セカンドオピニオンは、二つ聞きに行きました。どこに行くかをどうやって決めるか?誰もが、一度は初めての経験。大海原にポンといきなり放り出されて、行き先は自由に決めなさい、と言われたようで、どの方向に行ったらいいか、拠り所は何もない状態です。

テレビや雑誌で「名医」と言われている有名なお医者のいるガン専門の病院のセカンドオピニオン外来は、大変込んでいて一ヶ月待ちなどはザラ。料金は、普通は健康保険が使えないので、最低2万円位。

全ての検査が終わった年の瀬、乳がん経験者の大学の同級生にまずは、電話。それから、公立のがんセンターにも勤務しているお医者の友人にも。

結果、ますますどこに行ったらいいのか、わからなくなって八方ふさがりな気分で年を越しました。家族からは、だいたい、セカンドオピニオンを聞いた方がいいの?もう乳がんってわかったんだから手術して、抗がん剤治療して終わりでしょ?どこの病院に行ったって意見は同じ。今かかっている病院のお医者だって、妹の手術をした方だし上手でしょ。一日も早い方がいいんだから、セカンドオピニオンなんて聞いてる暇に切っちゃったら?と、私一人、目の前がグレイでぼんやりとしていることもまるで気づかないのか、お正月は実家の両親や兄弟も交えて賑やかしく、うるさい位。

お正月の三日には、疲れて全てが面倒くさくなって寝込んでしまいました。治療も何もしないでただ寝ていたい、その方が楽なんじゃないか、とも思ったり、今のお医者の言う通りに一月半ばには手術をすればいいことだし、余り色々と考えたくない、頭の中は一日中同じところを行ったり来たり。

1月4日の仕事始め。世の中の人は晴れやかに仕事に向かいます。そのエネルギーに反応したのか、私も自然に寝床からはい出しました。今のお医者に任せるとしても、他の意見を聞いてからにしよう、そうじゃないと、結果がどうあれ、「本当にこれでよかったの?」とずっと自問自答し続けるに違いない。どこでも良いから、どこか探そう!