「日本のおっぱい」乳がんダイアリー

2011年乳がんになりました。

医者になるということ

3月末に、週末だけではあるけれど、一年間通った国立北京中医薬大学の薬膳専科を卒業することが出来ました。

薬膳といっても、中医学の基礎理論や、中薬学、方剤学など徹底的に勉強させられて、覚えなくてはならないことが沢山あり、2月3月は頭の中にそれらを詰め込むだけで一杯、一杯。なのに、詰め込んでも詰め込んでもこぼれ落ちる…

卒業試験があったので、何十年ぶりに試験勉強をしました。右手は腱鞘炎のようになるし、肩はこるし、目はショボショボだし。単語帳を作ったり。

中医学っていうのは、四文字熟語の学問です。
弁証論治
標本同治
八綱弁証
気血津液
肝陽上亢
痰湿内阻
気血不足
気滞血瘀
心陽暴脱...

お陰さまで、忘れていた漢字をずいぶんと思い出しました。

診断学や内科学といった中医の科目もあります。実習こそありませんが、紙の上で症例を診て「弁証」(西洋医では「診断」)の練習もしました。

お医者になるっていうことは大変なことです。全てのお医者がこれほどの知識を身につけているのか、と思うと気が遠くなりそうになりました。私は、その中のほんのほんの一部分しか勉強できなかったけど、それでも、アップアップしていたけど、実際にお仕事している人たちは、どんなにか真剣に努力して知識を身につけて、さらに毎日その知識を磨いていることでしょう。

今まで会ったお医者や、ばりばりお仕事しているお医者の高校の同級生たちの顔を一通り思い出して、改めて尊敬の念を持った次第です。

よもや「あのお医者は、何にもわかってない!」とか「ヤブ医者」なんてことは、もう決して口には出せません。モノを知らないとは、恥ずかしいことです。