「日本のおっぱい」乳がんダイアリー

2011年乳がんになりました。

2011-01-01から1年間の記事一覧

四ヶ月からのカウントダウン

「がん」という病名を告げられる時に、よく「目の前が真っ白になりました」という言葉が使われます。私が「乳がん」と告げられた時は、実際にはどんな顔をしていたのでしょう?「ああ、今度は避けられなかった‥」と思った直後、頭が勝手に、知っている人の中…

3cmの攻防

最初の診断では腫瘍は3.1cm。この3cmというが、ちょうど治療の境界線なのだそうです。一つは、乳房を全摘出するか、部分削除(いわゆる「温存」)するかの境界。もう一つは、手術前に抗がん剤治療を受けるか、手術後に抗がん剤治療を受けるか、の境界です。…

第二回目の「化学治療」も無事終了

昨日17日は、三週間ぶりの「抗がん剤治療」に行って来ました。「癌」っていう病名も嫌だけど、「抗がん剤」というネーミングは最悪です。この名前に嫌悪感を抱く人も多くて、知らない人や始めての人は「恐怖心」さえ感じます。「がん」に「抗う」「薬剤」な…

「乳がん」、どうしてわかるの?

乳がんの最初は、「触診」または「マンモグラフィ」「超音波(エコー)」などで見つかります。それから、まずは見つかった「しこり」が「悪性腫瘍」かどうかの検査をします。検査は、お医者がエコーで患部の画像を見ながら、ここだ!という部分に二種類の針…

四谷怪談じゃあ、ないんだ

イメージとしては、昔見た歌舞伎の「四谷怪談」のオイワさんのように、くしけずった途端、バサーっと頭の毛の半分くらいが下に落ちる、と思っていました。「脱毛」です。準備の悪い私にしてはめづらしくこれだけはと、早めに妹が持っていたウィグを借り受け…

「酔いがさめたら、うちへ帰ろう」

病気がわかったのが12月20日なので、クリスマスも年末年始もあったもんじゃありませんでした。の一方で、半ば虚礼、義理化していた(それも、誰に頼まれた訳でもなく、自分で勝手に作っていた)年中行事が一掃された爽やかさもありました。大切なものって、…

大雪の中を歩くのと似ているかも?

大雪のアメリカ、ウィスコンシンの息子から電話。全州で、学校閉鎖。家で来年度の編入のための願書を仕上げているらしい。息子「今日の具合は、どお?」 私「うーん、気分は悪くないんだけど。白血球が下がっているってことかしらね。雲の上を歩いているとい…

でたー!副作用の伏兵

英語と日本語では、見事に印象の違うモノがあります。これも。Enema=浣腸!(英語は何て、優雅なスペルなのでしょう。)「便秘」。第一回の点滴の27日から昨日まで、処方してもらった下剤を飲んでいたのにも関わらず、五日間お通じがなし。 「案外に、これが…

「つわり」おこらず

幸いなことに、2日目の今日になっても「つわり」に似た「吐き気」はありませんでした。副作用らしいものは、昨晩10時頃から、腕、肩などにしびれが出始めました。布団に入って静かにしていると、まるで薬の粒がぽーんとお腹のある一点に落ちたような感覚が起…

ある時は「癌よりこわい副作用」

「抗がん剤」というと、必ず「副作用」がセットで付いてくる。それを耐えるのが、とても大変だと、お医者も、看護士さんも事前に、これでもか、これでもかと、説明してくれた。「EC治療」の副作用の特徴は、「つわり」。いや、「吐き気と嘔吐」。それ程、「…

一回目の抗がん剤治療、無事終了

昨日1月25日、どきどきの初体験「抗がん剤治療」の一回目が終わりました。治療を受けることになった埼玉医大国際医療センターの乳がんの治療スタンダードに従って、「EC療法」と「ドキタキセル」を、それぞれ三週間おきに4回づつ、点滴で投与します。全部で8…

セカンドオピニオンはどうする?

「乳がんが見つかった」と報告すると、妹も、両親も友人もすぐ一様に「セカンドオピニオンはどこに行くの?」と言いました。「だってまだ、ファーストオピニオンもないのよ。」「乳がんだってことで十分でしょ?」 「でも、リンパや遠隔転移があるかもしれな…

怖ーい怖ーい検査 その2

昨年は乳がん告知の翌日から、「年末休みに入らないうちに」というお医者の考慮で、乳房MRIとPETを連ちゃん。どちらも初めての私は、「どうせなら、一日ですませてください。」と言ってお医者に苦笑されました。 「別々の造影剤を投入するので、無理。」恐怖…

太極拳で「気を流す」

1月23日の日曜日は、月二回の「太極拳教室」の日。家近くの高麗川縁にあるオーガニックレストラン「アリサンカフェ」の二階のスタジオで、「マタニティ気功」でも評判の奥村かをる先生が講師。「自分に入り込んじゃ、ダメですよ。気は宇宙から取り入れて、ま…

怖ーい怖ーい検査 その1

何せ痛かった。マンモグラフィーです。もともとが、乳腺の腫れと痛みがあるので受診したのに、その部分を二枚の頑丈な板で、文字通り「板挟み」にして、縦と横と右と左と四枚も撮影しなければならない。検査技師は、私のカラダの位置を決めて、板でぎゅーっ…

犬にまで噛まれた...!

乳癌とわかったその夕方。仕事のパートナーでもあり、友人でもある書家と仕事の電話。「検査どうだった?」一瞬息を呑んでから、「乳がんだったの。」気持ちが辛くて自分では病名を口にすることができないかもしれない、と思っていたので、はっきりくっきり…

病名が悪い?って

3年前にごく早期の1cmの乳がんが見つかり、さっさと手術してしまった実妹が、告知された時に「癌」っていう病名が悪いわよね、と言っていて、「なるほど、そんなものかなあ」と思ったものでした。 今回も「浸潤性の腫瘍」と言われた時、「癌じゃないんですね…

初めてのブログを書くことにした

昨日、やっと今後の治療日程を、正式に担当医師と相談することができた。乳がんがわかってから、ちょっきり一ヶ月たちました。 「一ヶ月も放っておいて、いいのだろうか?」私の乳がんは左胸に3.1cm。この大きさに育つまでには数年かかっているので、(極端…

「乳がん患者」は、ある日突然に

「浸潤性の悪性腫瘍、つまり乳がんですね。」と告げられた瞬間に、それまで健康体だった私は「乳がん患者」になってしまった。痛くもかゆくも、苦しくもなく、ましてや乳房にしこりさえ感じられない。(お医者の触診でも最初わからなかった。)一瞬にして、…