「日本のおっぱい」乳がんダイアリー

2011年乳がんになりました。

「乳がん」、どうしてわかるの?

乳がんの最初は、「触診」または「マンモグラフィ」「超音波(エコー)」などで見つかります。それから、まずは見つかった「しこり」が「悪性腫瘍」かどうかの検査をします。検査は、お医者がエコーで患部の画像を見ながら、ここだ!という部分に二種類の針を刺して、細胞をとります。

細胞をとる針は、細い針と太い針で、スポイトのようなものが付いています。(というか、「らしい」です。怖くてみることができなかったので、お医者の説明です。)局部麻酔がかかっているので針を刺すのは痛くはありません(後のつったような痛みは一ヶ月位残りました。)が、特に太い針の方は、「がっちゃん」というような音と、「カラダの中のものが何か取られた」ような感覚があります。これを数回。

細い針は「細胞診」のため、太い針は「組織診」のためのものです。「細胞診」は比較的短い時間で、「悪性腫瘍」かどうかの結果が出ます。私の場合は、一時間後に結果を聞くこと出来ました。

腫瘍には、「異常なし」から「悪性腫瘍(癌)」まで、五段階の指標があって、私は五段階評定の「V」でした。

「組織診」は組織を培養しての診断。これで、がん細胞の性格がわかります。乳がんには「女性ホルモン(エストロゲン)をえさにして増殖する癌」や「タンパク質の一種(HER2)を受容する癌」などがあります。一週間後には分かりました。私の場合は、「ホルモン受容体陽性」「HER2受容体は陰性」。

それから、他の臓器(乳がんからは、肝臓、骨、肺に転移しやすい)への「遠隔転移」がないかの検査(PET)があります。遠隔転移していた場合は、局所(乳がん)の治療よりも全身の治療が優先されます。私の場合は、運良く他に転移はなし。

ただ、脇の下のリンパ節への転移が見つかりました。この場所のリンパ節はお乳と近いので転移しやすいので要注意。転移が見つかれば、乳房だけではなく、リンパ節も切除する必要が出て来ます。

リンパ節への転移は、実際に手術しないと見つかりにくいこともあるので、私は手術前に見つかったのは、かえって処置がしやすいです、とおっしゃったお医者もいましたので、ポジティブに受け止めましょう。

乳がんが他の臓器の癌などと大きく違うところは、カラダの中に患部があるのではなくて、「外」にあることです。患部が見えやすいので検査などもしやすい、外科的な処置もやりやすい(?)し、そのために手術後の回復も比較的に楽だと言われています。

乳がんのステージは、主に腫瘍の大きさとリンパ節への転移の有無で決まります。腫瘍が3.1cmで、リンパ節に転移している私は、「ステージIIb」。
「一応、ステージIIまでが『早期』ですから。」とお医者。「虫の知らせでしょうか?今見つかって、本当に良かった‥」とほっとしたように付け加えてくれました。
これこそ、「ラッキーだった。」と思う他ありません。