「日本のおっぱい」乳がんダイアリー

2011年乳がんになりました。

副作用の教科書

抗がん剤治療が通院で出来るようになった今日この頃、何でもお医者は、患者の副作用について正確に把握するのが難しくなってきた、とどこかに書いてありました。

今回のタキソール治療二回目の私の副作用は、そんなお医者のための教科書のようにきれいにまとまっていました。

6月9日木曜日に点滴。治療後3日間半は、体全体が機能亢進。動悸(脈拍はつねに100近く)、血圧は高め、気分も高揚。いつになく行動的。よって眠くならずに夜中に映画を見続ける。末端の神経にしびれを感じる。末端というのは、手足の指先、足の裏、鼻の先端、唇。足の裏の皮がぺろっと一枚はがれる。

13日月曜日の午後から、少しずつに体調が下降線をたどっていくのを感じる。

14日火曜日は体調が最悪の一日。立ち上がることも難しい。家の階段を一段上るのが大変。心臓、肺、胃、腸、内臓の一つ一つがどこにあるか感じられるような不快感。関節の痛みや立ちくらみ。しびれ。舌がしびれて、水さえも不味い。

15日水曜日治療から6日目。前日と状態は同じものの、全体的には症状は軽くなる。夕方は気分転換に、妹と一緒なら外に食事出かけることもできた。食欲はない。一人で寝ているより、誰かと話したりする方がいいようだ。

16日木曜日一週間目。一人でいると無理に何かをしようと言う気持ちにはなれない。文字を読んだり書いたりという集中力もなし。動悸、立ちくらみ、胃の不快感、しびれ、舌の麻痺。DVDで映画を観るのはグッド。夜中に覚醒して、その後眠れなくなることも。睡眠が乱れる。

17日金曜日から、深海から徐々に海上に向かって上昇を始める。

23日木曜日治療から二週間後。やっと、海面に頭が出た!もう大丈夫、という実感。

という訳で、ただ今つかの間の人間生活の楽しさを噛み締めているところです。