「日本のおっぱい」乳がんダイアリー

2011年乳がんになりました。

タキソール一回目と二回目の大騒動

西洋イチイの生薬、タキソール。二回目の点滴は6月9日。2日前でした。

一回目は、以前書いたように誕生日。初めての薬でどうなることか、と緊張するヒマもなく、実は治療日をはさんで、夫が緊急手術していました。

去年から、胃の調子がおかしいことを訴えていましたが、専門医の胃カメラでもCTスキャンでも「慢性胃炎」と古いポリーブの跡しか見つからず、かといって薬を飲み続けても一向に体調が戻らずにいました。一度など、夏休みには軽井沢で、真夜中に胃が余りに痛い、というので、救急車で軽井沢病院に搬送してもらったこともあります。当直医には、触診もしてもらえずに「食べ過ぎでしょう。」とさっさと帰されました。

その間、何度となく本人には精密検査を執拗にすすめていたものの、「な、ぜ、か」予約した日の直前に「い、つ、も」仕事で急用ができて、数回キャンセル。バチがあたったとしか言いようがありません。とうとう、5月13日の真夜中に我慢できない程の痛みで主治医に駆け込みました。

痛みは胃が原因でなくて、胆石だったことが判明。その日のうちに自宅近くの埼玉医科大学に紹介状をいただいて、大急ぎで向かいました。「家族同伴で受診してください」と言われドキ。運転に自信がない日だったので、妹に運転をたのみました。

検査の結果は「胆石です。」専門医の一言に、診察室の夫、妹、私は思わず「ああ、良かった。胆石ですか。他に悪いところはないのですね。」と胸をなで下ろしました。三人とも、最悪の場合を覚悟していたんだなあ、と思います。胆石であれば、単純明快。「すぐに手術していただけないでしょうか?私も治療中の身なので、病人を長く抱えていることもできないんです」と主張する私に、夫は「そんなことを言っても、僕にも仕事のスケジュールがある。」と言い張ります。

「痛くなければ、手術を急ぐ必要はないので、痛み止めは出しましょう。」とお医者。

手術は、仕事の段取りができた6月半ばと決めて一旦帰宅した金曜日。ところが週末明けの月曜日早朝にまた激痛がはしって、結局は18日の水曜日に緊急手術です。家族中から「ほーら、言わんこっちゃない。」と責められていました。

胆のうを全摘。中に入っていた胆石は40個以上。石の見かけは、まるで珈琲豆からびわの実まで、小さな瓶に入れて記念にいただきました。痛い訳です。

手術の翌日が私のタキソール一回目の治療。新しい薬の副作用は?などと心配している間、夫は入院中で、私は一人暮らしの上に夫の病院に見舞いに行ったり。

ああ、何をやっていたんだか?