「日本のおっぱい」乳がんダイアリー

2011年乳がんになりました。

琉球犬と病気

いつの間に神無月。一週間前に、わが家の琉球犬(9月に6才になったばかり。)が「悪性リンパ腫」と診断されました。 夏から咳が出ていて、心臓や肺の音には異常なし。感染症か、アレルギー体質か?と、全く私の咳の診断をトレースするような経緯をたどった結…

蛇も、猿も、虫も、人も生きてるんだ、友だちなんだ

8月3日のことでした。トイレに座っていたら、お風呂場の窓のガラスを通して、ブラインドの間から中を覗いている妙なものが……?へ?へび?勇気を出してブラインドをそっと開けるとみると、窓枠から二十センチほどの首(というのはいったいどこまでが首なのか…

シドニーのこの人もまた、魔女医?

シドニーでホームドクターのクリニックを開業しているセリーナが、「東京に二日間だけ行くんだけど〜」と電話。3、4年ぶりに表参道で会うなり、元気印の彼女。いきなりの爆笑ものでした。 「あらー!元気そうじゃない!!で、どっちなん?(ああ、彼女も日本…

昨日の病院

腫瘍マーカーとCTの検査結果を聞きに、昨日は病院に行って来ました。やっぱり、行く前は怖い。「何でもない、いや、何でもなくないかもしれない。」と思うと、前日から余計咳が出て寝苦しい一晩でした。もっとも、前々日から不安定なお天気で、雹が降ったり…

この間の病院

前回の記事を書いていたら、呼び出しがあったので、いそいそと診察室の前まで行ったら、「今日は大変予約で込み合っています。私たち乳腺腫瘍科は医療グループで診察を行っています。S教授でない他の医師の診療をご希望の方は受付に申し出てください。」とあ…

今日の病院

今年の桜は遅くて、咲き始めたのが4月もとうに半ばになった頃。去年の桜はほとんど記憶にありません。化学治療のまっただ中だったのか、間隙を縫ってトルコに行っている間に咲いたのか?二年前の桜は印象的でした。4月10日に胃がんで亡くなった姑が「願わく…

杏姫とムササビ君のお話

それは本当に、偶然の出来事だったのです。でも、偶然が運命をつくるんだと、杏姫はこの頃感じています。夏の初め、乳がんで抗がん剤治療をしているお友だちが、「軽井沢に行くんだけど、一緒に来ない?」と誘ってくれたので、杏姫は二つ返事で「行きます!…

バレンタインデー、病院で

2月14日のバレンタインデー。乳腺腫瘍科の主治医との約束でした。前回は10月25日だったからほぼ四ヶ月ぶりです。病院に行く、と思っただけで朝から何だかローな気分。受付の臭いを思い出しては、ちょっと吐き気がするような‥。これだ、これだ、抗がん剤治療…

ホームシアターと思えば。

抗がん剤治療の副作用が一番きつい一週間は、身体はへばっているのに、真夜中に目が覚める、その後は苦しいのに眠れない。神経だけがぴんぴんしている。ちょうど同じ時間に猫も起きる、そして猫が外に出る、窓を開けてあげる。また猫が「入れてちょーだーい…

100日の軽井沢

今思い出しても、抗がん剤治療は、長くて結構辛かったと思います。二種類の薬を4回づつ、合計8回の点滴を三週間に一度、通院で受けます。副作用にはサイクルがあって、治療が終わるとその日と翌日、または翌々日までは平常でいられます。それから、その後は…

健康を守るってこと。

今日は、10ヶ月ぶりくらいに山の水を汲みに行って来ました。ちょうど一年前。インフルエンザで、中学校の学級閉鎖が話題になっている頃、知り合いが、「うちの娘の担任の先生が、出がらしの緑茶でスプレーを作って、クラスでシュ、シュ、って撒いてたの。そ…

父のための「サードオピニオン」

11月12日に書いた、「セカンドオピニオン」の続き。 S医大に行って帰ったら、夜を待たずに心配した両親から電話が入りました。「どうだった?」と母。「どうだった?と言われても‥術前抗がん剤も、術後の抗がん剤治療も生存率に変わりがないらしい。その上、…

お正月

お正月は、3年ぶりに息子もそろって、家族三人で過ごしました。しかも大晦日は、「紅白歌合戦」を何年かぶりに最初から最後まで、しっかりと鑑賞!という気の入れよう。だだし、長時間テレビを見たら疲れて眠くなってしまって、例年ならば、自宅からすぐの鎌…

この頃の私です

手術から、いつの間にか4ヶ月が経ちました。最初は、水平に上げるのさえやっとこさだった左腕も、今では前には垂直まで上がります。(横から垂直は、もう少し。)二週間程前に長袖のTシャツを着ることができるようになって、自分一人で達成感にひたって、俵…

「標準治療」とは…

一人でセカンドオピニオンを聞きに行くのが心細かったのかもしれません。用もないのに、車に大きな犬を二頭も乗せて、S医大病院に行きました。診察室に通されると、「お一人ですか?」と聞かれて、自分が透き通った薄っぺらな何者かのような気がして、寂しか…

セカンドオピニオン、予約OK。

どこの病院がいいかって?それはたぶん、「勘」と「縁」に頼るしかありません(苦笑)。高名なブランド病院は、ネット上で「セカンドオピニオン外来は、大変込み合っていますので、予約に時間がかかります」と一見さんには、ハナから門前払いのオーラを出し…

セカンドオピニオンったって、いったい、どこへ行くの?

一月に話しは戻ります。年末年始を挟んだ一週間のことです。結局、セカンドオピニオンは、二つ聞きに行きました。どこに行くかをどうやって決めるか?誰もが、一度は初めての経験。大海原にポンといきなり放り出されて、行き先は自由に決めなさい、と言われ…

絶滅危惧種??(いえ、失礼)

大型の台風15号が首都圏を直撃した9月21日に、都心、皇居近くの循環器科の主治医を訪ねました。乳がんの発見、抗がん剤治療中、ずっと受診していなかったので約10ヶ月ぶり。3年程前から血圧が高くて、お薬をもらっていたのです。よくよく考えてみたら、地下…

抗がん剤治療七不思議の五

「抗がん剤」を敵視する人も、案外と多い。けど、もし将来、副作用がなくなったら?反抗がん剤派が減るかもしれない。

再び、魔女医登場

「全摘って、そうよ。あなたの場合、予後の心配がなくて、正解だったんじゃない?」 手術後病室から魔女医に電話。「でも、抗がん剤でガンは小さくなってるし、リンパ節の転移は画像では見えなくなってるし、主治医と最後にまた、『温存がいいですか?全摘に…

「日は薬」

今日で、手術からちょうど四週間がたちました。あっと言う間だったような、そうでないような…手術の直後は、立つことできない、寝返りがうてない、手術した方の左腕がほとんど上がらない。手術の傷跡は痛い。これから、私の身体はいったいどうなってしまうの…

拝啓 木立玲子様、

昨日(9月6日)、手術後初めての執刀医の診断があり、摘出した組織の病理の結果がわかりました。手術は、無事に終わり、眼に見える悪い部分は切除されたことが伝えられました。ガンは「治癒」ということがないので、まずは一区切り、というところでしょうか…

乳がんがいっぱい

巷で言われていることですが、乳がん患者はうなぎ上りに増えているそうです。今や日本に住む女の人の20人に一人は乳がん経験者なんだとか。米国では、8人に一人が乳がんにかかっているなんて、世界的に「石を投げれば、乳がん患者にあたる」です。「私、乳が…

抗がん剤治療七不思議の四

「副作用がきつい」と言うと、「それは、薬が効いてるってことよ」と言う人がいる。それって、ホント?

いつの間にやら

夏が一足飛びに過ぎていったような感じがします。前回の記事からこの間の二ヶ月間に、タキソール治療が二回があり、そして手術も終わり、何だか変な言い方からもしれませんが、「気が抜けました。」8月15日に手術だったので、今日でちょうど3週間が経ちます。…

抗がん剤治療七不思議の三

「癌と戦う」ってよく言うけど、「抗がん剤と戦っている」ような気がしてしまうのは、なぜ?

「大切なことは、たいがい犬から教わった」

10才になる我が家の「とってもゴールデン」な雑種犬も、癌を持っています。一年程前にお腹を触っていたら、ピンポン大のしこりが私の手に当たりました。早速、主治医に相談。触診で「まあ、癌でしょう。」とあっさり。主治医は、往診が中心の獣医さん。小さ…

「Lost in translation」

乳がんは、「乳腺外科」とか「乳腺腫瘍科」といった専門で診てもらいます。当然、待合室にいる患者は、全員乳がん(か、その疑いがある人)で、女です。(実際には、男性の乳がんも1%いるそうですが。)ほとんどの人が、一人で来ています。1月に病名を知ら…

抗がん剤治療七不思議の二

味覚障害で、食欲はないのに、体重が減らないのはなぜ?

副作用の教科書

抗がん剤治療が通院で出来るようになった今日この頃、何でもお医者は、患者の副作用について正確に把握するのが難しくなってきた、とどこかに書いてありました。今回のタキソール治療二回目の私の副作用は、そんなお医者のための教科書のようにきれいにまと…