「日本のおっぱい」乳がんダイアリー

2011年乳がんになりました。

iPS細胞とおっぱい

山中教授にノーベル賞では一歩先を越されてしまった旧友K教授からのメールです。ご本人の承諾をもらって、引用します。話題のiPS細胞と私の病気が関係してるなんて、思ってもみなかった。前から、疑問でしたが、なんでおっぱいは「再建」っていうのでしょう?英語だとreconstruction(!)ですよ、建築物扱い。

K教授は書きました。
「おっぱいに限らず、これからの医学の柱の1つは「再生(再生医療)」です。iPS細胞を用いた胸の再生も今後の期待の1つになりそうですね(ハードルはいろいろありますが)。

昨日のニュースでも、iPS細胞から腎臓の一部の細胞を作ることができたそうです。私達の体の細胞は高度に特殊化している細胞ですが、それをリセット(正確な表現ではないですが:受精卵や小さな胚の状態に戻すこと)したのがiPS細胞です。
ヒトの場合、体細胞のリセットは不可能と考えられていたのが、山中先生の研究で可能になりました。

しかし今後の課題は、リセットしたiPS細胞を、どうやって再び特殊化した様々な細胞に分化させるかどうか、ということです。その部分で、私も微力ながら貢献したいと思っています。
乳首も作れるといいのですが。。」

彼は、美しい乳首の再生をこれからの人生の(いえ、学術的な?)テーマにしたい、らしい。