「日本のおっぱい」乳がんダイアリー

2011年乳がんになりました。

犬のホスピス?

一ヶ月以上、夜中に家族で交代で2、3時間おきに、ギュネイにおしっこをさせていたので、久しぶりに朝まで続けて寝られるようになって、疲れがどっと出ました。

犬の緩和治療、は食べ物と排泄の管理です。食べ物は、鶏や豚の内臓を茹でて与えたり(「以臓補臓(いぞうほぞう)」といって、悪い内臓は他の動物の内臓を食べて直す。)、前にも書いたマグロの血合いや鶏の足(もみじ)を大量に煮たり。(ちなみに、もみじって、赤ちゃんの手みたいなのです。大鍋一杯煮ていると、自分が西洋の魔法使いになったような気分がして、ちょっとおぞましい。それから、爪の部分を切り取るのも、もっとおぞましい…(笑い)ホラー映画みたい。)

勉強中の中医学の考え方だと、「排泄」はとても大切。身体の中の邪気をを取り除く、例えば、おしっこをすることで、炎症を起しているところの熱や、余分な水分も外に出しします。(『瀉法』といいます。)

おしっこは、ギュネイが行きたい、行きたくないに関わらず、夜中でも3時間おきには外に連れ出してさせました。夜中のおしっこは眠ているところを起すので、他の家族が「おしっこ行こう」と声をかけても寝ぼけ眼で無視することもあったらしい。でも、そんな時でも私が楽しそうに「ギュネイ!」と誘うと、ぴっと起き上がって、しっぽを振りながら早足でついて来るので、眠い夜中の行事もそれ程は苦にはなりませんでした。おしっこをしたら、お夜食に鶏の足をたっぷり食べて、またお互いにベッドに戻る午前二時。

ともかく、沢山食べさせて、沢山排泄させる。

我が町内は、2軒隣に9月からほとんど寝たきりになってしまった17才の日本犬グリ。その向こうには同じ16才のおばあさんラブラドールのリア。新しく越して来た心臓肥大の毛の長い柴犬(?)に、我が家のリンパ腫患者。と、にわかに「犬のホスピス」化。

黒ラブのリアは、ギュネイが具合が悪かった12月29日に老衰で死にました。
(在りし日のギュネイ)